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ダイエットと肥満の関係性

更新日:10月18日

「ダイエットとは魔法の言葉であり、幻想の物語」


講座やセッションで、ダイエットをこの様に例えることがよくあります。

魔法=魅力的、幻想=あったりなかったり(痩せたり戻ったり)というイメージです。


ちなみに、ダイエットとリバウンドを繰り返している方はある日突然痩せなくなるので要注意!依存の仕組みも是非読んでみてください。


20代〜50代の、「痩せたい!」と思う人のおよそ半数以上は「健康でいたいから」という理由からダイエットを選択するそうですが、これは現代の健康ブームが色濃く反映されている結果だと思います。



医学や科学の進歩は、生き物の寿命を飛躍的に伸ばした一方で、昔は存在しなかった病気も数多く生み出しました。


原因は様々ですが、生活習慣病や肥満、癌やアレルギーなど、食文化や環境の変化により、私たちの生活そのものが変化したからと考えられます。


中でも肥満は、後天的な理由が原因 (食事の内容、運動量、ストレス) となることがほとんどで、他の病気を併発し健康を害する可能性が高くなるため、日頃から気をつけたい病態のひとつです。


肥満とは?


日本では、サウナなど温めて排出することが一般的ですが、数年前にアメリカでブームとなったダイエット方法は、業務用の冷蔵室(又は極寒の場所)で体を冷やすという、これまでとは逆転の発想です。


これは、日本人が想像するダイエットとは程遠く、生命に支障が出るほどの肥満の方を対象とした極端な例ですが、寒い環境下において、内側からエネルギーを作り出し、代謝を上げるという構造から考えても、理にかなっています。


暑さが厳しい夏は外気温が高いため、熱を冷ますという機能が働き、代謝は下がります。


汗をかけば痩せる!と思っている方は水分不足には十分気をつけてくださいね。



さて、肥満とは「脂肪組織が過剰に蓄積した状態」と定義されています。


もちろん脂肪過多は問題ですが、生命活動にとって欠かすことのできない仕事を担っているため一定量は必ず必要です。


【脂肪細胞の主な役割】

◎エネルギーの貯蔵

◎体温維持

◎内臓保護 

◎ホルモン生成の内分泌器官 など


人間や動物の脂肪細胞が増加するスイッチは「インスリン」ですが、脂肪組織がインスリン抵抗性促進を促す腫瘍壊死因子-αやレジスチン、プラスミノーゲンアクチベーターインヒビター(血栓形成に関与)、アンジオテンシノーゲン(血圧上昇誘導)を分泌することが問題だと考えられています。


ヒトの場合、加齢による増加はありますが、大まかな目安として20代の体重+10kgまでが許容範囲で、15kg以上の増加には減量等の適切な対策が必要になります。


ダイエットの効率化


ダイエットの成功率を上げるためにはいくつかのポイントがあります。


△自分の体質や性質を知る

△運動、食事、睡眠のバランスを考える

△長時間の空腹状態と断食の落とし穴に注意

△糖質の重要性を知る

△早食い防止(早食いによるグレリン分泌を阻止)


ホルモンという視点では、ダイエットに関係するものをわかりやすく表すと、痩せるホルモン「レプチン」と、太るホルモン「グレリン」の2種類があります。


脂肪細胞から分泌されるサイトカイン「レプチン」が食欲を抑制し、余分なカロリーを消費する働きを担います。


脳の視床下部にはレプチンの受容体があり、その鍵穴にレプチンが結合し、満腹中枢を刺激して食欲を抑制するという仕組みです。



流れとしてはこんな感じです。


視床下部がレプチンから刺激を受ける

自律神経は交感神経が優位になりノルアドレナリンを分泌

全身の白色&褐色脂肪細胞の2種類に届く 

脂肪細胞を分解・燃焼し、カロリー消費量を高める


(※UCP遺伝子に異常がない場合、例えば運動量が少なくても脂肪分解・燃焼は問題なく行われます)


また、レプチンの濃度が高ければ、それだけダイエット効果は上がり、反対に体脂肪が多い場合はレプチンの分泌が制限され、体内に毒素やゴミが溜まりやすくなります。


この毒素の排出に、短期間の体内クレンジングやデトックス、ファスティングは一定の効果を発揮します。(※例外あり)


他にも、肥満状態を数値化するのに、身長と体重から見るBMI(ヒト)や、肋骨、腰部、腹部を診断するBCS (犬) が用いられることが多く、主観は入りますが、肥満か痩身か概ね判断することが可能です。


余談ですが、犬の肥満にはヒトと同じように食事や運動の他、去勢や避妊手術によって性ホルモンの影響を受けなくなり、基礎代謝が下がることも原因のひとつです。


肥満による病気のリスクは多岐に渡り、深刻化すれば命に関わる症状へと発展する可能性もあります。


【肥満から派生するリスク】

△エネルギーや生命力の低下

△ 副腎皮質機能亢進症

△ 甲状腺機能低下症

△ 肝臓疾患

△ 循環器疾患

△糖尿病

△免疫力低下(感染リスク) など


こうしてみると、消化や代謝に関わる内臓を中心に影響を受け、神経やホルモンのバランス、免疫力にまで派生しているのがよくわかります。


様々なダイエットツールやデトックス方法がある今、効果と同じようにリスクを知ることで、自分に合った方法を見つけ、より効果的な取り組みができると思います。


今回は、ダイエットというテーマを、少し違った視点で捉えてみました。


命も宇宙の循環の一つで、与えられた命に感謝し、大切に生き抜くことは生きるものの約割です。


今日もすべての生き物が幸せでありますように。


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