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脳科学と未来

脳科学とは、人や動物を含む「生き物の脳が生み出す機能」について研究する学問です。


生き物にとって最も重要な器官とも言える脳ですが、私たち人間の脳に関して様々なことがわかり始めたのは、実はつい最近の話です。



脳は宇宙の模型?

人間の脳は「宇宙の縮図」と呼ばれることがありますが、近年では脳内のニューロンと宇宙の大規模構造の類似性を、数学的に証明することにも成功しています。


ヒトの脳にはおよそ860億個 / 小脳には約690億個の神経細胞 (ニューロン) があり、宇宙 (観測可能領域) にも、およそ1,000億個の銀河の網があります。


ニューロンと銀河は、共に質量のごく一部分に過ぎず、脳の77%は水、宇宙の73%はダークマターでできているという構成比も近く、神経細胞も銀河もフィラメント(細かい糸状の構造) を介し、互いに接続して組織化されている点も含め、多くの類似点が存在します。


大前提として、生き物の脳は生命活動の結果であり、宇宙は重力をメインとした物理学的な力によって引き起こされるという決定的な違いがあるものの、小脳 (ニューロン) の神経回路の最も密度が高い部分と、最も疎 (まばら) な部分における揺らぎ幅 (平均値からの振り幅) が、宇宙でも同じであることがわかり、研究者たちのベクトルが変わるきっかけにもなりました。


最も興味深い類似点は、「ネットワークが記憶できる情報量」も、脳と銀河ではほぼ同じ!


その記憶容量は、経験が豊かな人間の一生分の情報に相当するというオチも面白いですね。


未来に繋がるインターフェス

脳内の記憶と行動の研究と言えば、2016年にイーロンマスクが設立したNeuralink Corporation(ニューラリンク)は、人間とスマートデバイスを直接繋ぐ脳直結のインターフェースの開発を行っています。


最大の目的は、考えていることを口に出さなくてもコンピューターに読み込むことのできる「BMI」と呼ばれるデバイスの開発で、完治が難しいとされるアルツハイマー病やパーキンソン病など、脳に障害がある人々とも会話が可能になるとも言われ、医療の分野でも注目されています。


将来的には脳内でイメージするだけで車を呼び出したり、買い物をしたり、料理をしたり、日常のあらゆるこが脳内でできることを目標としています。


それこそ、マトリックスやジュラシックパークなど、映画の世界が現実となる日が訪れるのかもしれないと思うと、複雑な気持ちになります。


前回のブログでも化学はファンタジーだというお話がありましたが、多くの人が無理だと思うことが形になる瞬間を、私たちはこれまで何度も体感してきています。


技術や科学の進歩は、論文の信頼性や実現性、脳の境界線など、未知との遭遇でもあり、ネガティブな側面がクローズアップされることも少なくありません。


しかし、メリットとデメリットは常に同じ空間に同時に存在するもので、今ある物質や常識だって、多くの研究や実験の上に成り立っていることを考えれば、一つの通過点に過ぎないのかもしれません。


私たちが暮らす地球も、その母体となる宇宙も、まだまだ多くの謎に包まれています。


だからこそ発見する、知る喜びがあるのだと思います。



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