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感情と脳

「感情」は理性や理論と対極に位置付けられ、ネガティブな要素として受け止められることもありますが、環境に適応するために進化の過程で生まれた"心の働き"という捉え方もあります。


心理学・行動学の世界で、普遍性を持つ基本感情と呼ばれているのは、怒り、恐怖、驚き、悲しみ、幸福、など6〜10種あり、特定の刺激を知覚することで生じ、自律神経に大きく作用します。


この中で人間や動物にとって、最も原始的な感情が「恐怖」です。


恐怖が、喜びや悲しみの感情より古い起源を持つのは、警戒心からくる防御的感情、つまり生きる為の本能だからです。


前頭葉と恐怖の仕組み

脳の前頭葉は、活性化されるほど恐怖を抑制し、痛みを増強するという性質があります。


前頭葉が脳に占める割合は、ヒトが約29%、犬は約7%で、犬たちは人間よりも痛みに鈍感で、恐怖を強く感じていることがわかります。


更に、言葉を持たない犬たちは、人間よりもトラウマを受けやすいという性質があり、恐怖心を感じた経験と視覚が、ダイレクトに結びつく構造になっています。


例えば、警察犬など厳しいトレーニングを受けた場合、叱責や道具、特定の音への恐怖心が強く残り、人から褒められたい、認められたいといった承認欲求(感情)がとても大きく現れると言われていて、記憶への紐付けが伺えます。

生き物が感じる恐怖には、いくつかのパターンがありますが、ヒトと犬では少し違います。


【犬の恐怖】

・経験の無い強烈な刺激→不意の物音、光、刺激など

・進化や成長の過程で覚えた恐怖→雨、雷、台風など環境要素が中心

・社会的に学習した恐怖→群の中の不穏、調和の乱れ、共鳴など

・個別に学習した恐怖→病院の注射、安心できない場所での就寝、トレーニングなど

 (該当する犬種、年齢、環境など個体差あり)



多くの場合、恐怖心はストレス反応として現れ、コルチゾール(ストレスに対抗し、体を守るホルモン) を大量に分泌し、体温低下で血流が縮小するのは、人も犬も同じです。


二番目の恐怖「雷」ですが、自律神経が乱れることをへの理解や認知度、日本ではかなり低い様ですが、米国では三大恐怖症の一つとされていて、雷を原因とする不安障害やパニックによる健康被害に警鐘を鳴らしているほどです。


実際に雷の翌日は、メンタルのアンバランスを感じ、無気力や疲労感、アレルギー症状などがでやすくなります。


動物病院でも、異変を感じた方からたくさんの問い合わせが来るそうです。


「急に下痢や嘔吐を繰り返すようになった」

「ウロウロと歩き回り落ち着きない」

「天候が回復してるのに震えが止まらない」

など、人間以上に感覚が鋭いため、音と光によるストレスを感じているのですね。

(科学とファンタジーでも音や光の仕組みを知ることで、恐怖心が減る関係性に触れてます)

恐怖心とノルアドレナリン

ヒトが感じる恐怖は、大きく分けると3種類あります。

【ヒトの恐怖】

・肉体的恐怖 死を連想するもの、起因する物や場所

・精神的恐怖 五感の働きにくい場面(暗闇、静寂、巨大な音、感覚を鈍らせる要因)

・知識的恐怖 知らないということの恐怖心、未来への不安など


恐怖心に関連するホルモンといえばノルアドレナリンですが、ノルアドレナリンは、不安、恐怖、緊張といったストレスを感じると一気に分泌量が増加します。


生命維持に不可欠な神経伝達物質で、"FIGHT or FLIGHT"=闘争又は逃走のホルモンとも呼ばれています。


ノルアドレナリンの分泌量が増加しやすい方の特徴に「完璧主義者」というキーワードがあり、緊張生しやすい、真面目、呼吸が浅く(弱い)なりがちと感じる方は、ノルアドレナリンの過剰分泌の可能性が高いかもしれません。


生き物は皆、本能的にリラックスすることを知っています。


たまには適当さを持つことも必要かもしれません。


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